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イラン、中国への投資はほどほどにしておいた方が安全 今日、経団連ホールで表題の討論会が、日本経済新聞、ブルッキングス研究所、(財)経済広報センター主催の主催であったので出席して来た。 出席者はブルッキングス研究所所長Strobe TalbotT, 同 北東アジア研究部長のRichard Bush, 同 中東政策研究部長のKenneth Pollack,東大法学部・法学政治学研究科教授の久保文明。(敬称略) やー久しぶりに中味の濃い2時間半だった。というか、日本は重大な岐路に立っていることが分かった。ブルッキングス研究所はオバマ政権にも閣僚を送り込んでおり、研究所長のコメントはオバマ政権の政策決定に大きな影響を持つからだ。 彼らは政府の高官ではないので、発言に自由度がある。そこで、日本の経済界に「このままだと日米安保は破棄になるし、そうなったらこれまでの様な繁栄は無いんだよ」と警告に来たのだ。中国の過去数年間の繁栄や日本の過去数十年の繁栄が米国の巨大投資から始まり、日本の中国投資がその後追いであることは歴史を視れば明らかだ。 今の鳩山政権は、大昔中国に派遣団を出して「米国は日中共同の敵」と共同メッセージをぶち上げた旧社会党系であることはオバマ政権も十分認識している。沖縄の珊瑚礁を取るのか、極東に紛争が起こって何人もの人が死んだり日本の島が外国に占領されたまま見過ごすのを取るか、日本は選択せねばならない。 中国大好きな鳩山政権は珊瑚礁の美しい海岸を守ろうとするだろうな、多分。 話しは色々あったが、以下の3点を記そう。 1. イランと米国間で武力紛争が起こりそうだ。 2. ロシアは経済界を近代化しようとしており、米国はこれに好意的だ。 3. 米国と中国間で冷戦に近い状況が発生する可能性がある。 イラン、中国への投資はほどほどにしておいた方が安全かも知れない。 1990年代前半にACCJ(在日米国商工会議所)での夜の会議にノーザンテレコムとして出席したことがある。議題は日本市場の開放だったが、米国政府通商代表部(だったかな?)の誰かが「何で日本では米国製が売れないんだ?」と通産省の誰かに質問したところ、彼は答えにつまって、「いや、日本企業でも日本市場で成功するのは難しいんだ。京都セラミックを見なさい。日本で成功できなかったので、先ず米国で成功し、それから日本で成功したではないか。」という頓珍漢な返事をしたことを覚えている。帰路、この米国人と地下鉄駅まで話しながら帰ったのだが、「あいつら話にならねえぜ。」みたいなことを言っていた。米国の日本叩きが再燃したのはそれからしばらく経ってからだった。 今回のブルッキングス研究所の訪日はこれより遙かにシリアスだ。 |