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政治家も技術者もサッカー選手も育てなければ育たない 参議院選挙がマスコミの予想通り民主党の大敗に終わった。サッカーチームの監督は負けると簡単に交代させられるが、日本では首相とサッカー監督の重みが近いから、「首相辞めろ」という声が喧しくなるだろう。もっとも、日本のサッカーはワールドカップで4強入りを目指していたのが16強入りという健闘だったので、監督辞めろとは誰も言わない。1勝もしないだろうという予測が大半だったし、元々ワールドカップ用の監督だったからだ。 日本のサッカーを大事に育てて4年後は4強入りを目指そうというのが大方の雰囲気だ。日本サッカーは4強入りという「坂の上の雲」を目指して汗をかきながら坂道を登って行く様で心強い。このレベルまで来るには日本全国の地方地方でサッカーファンがきちんと組織化され、底辺から優秀な選手が勝ち上って日本代表に選ばれるというシステムが機能しているからだ。 一方の政治はどうか?筆者は決して政治的人間ではないが、小泉首相以前の自民党では派閥の弊害が叫ばれ、小泉首相は自民党をぶっつぶすと言って国民の支持を得た。派閥の弊害はあっただろうが、一方で派閥が政治家を育てる機能を担っていたのではないか?小泉首相が派閥をぶっ壊した後は政治家集団の液状化現象が起き、その為に首相がころころ替わって世界での日本のプレゼンスがどんどん下がった。改めて、優秀な官僚機構を使いこなせるプロの政治家を育てるシステムが必要だ。 では、誰がどの様に? 政官財の鉄のトライアングルが日本の高度成長を実現したこと、修正社会主義の失敗、政治組織の液状化、更に、経済のグローバル化を考えるなら、消去法を使えば、それは企業(ビジネス)ということになろう。 |