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日本政府がロシア版GPSを採用(2011//3)

意外と開けている日本政府の実態

 

 

「冷戦崩壊から20年以上が経過しているとはいえ、日本政府がロシアの衛星システムを使うのは異例だ。」と言っている。来年度から10年間で1200か所の「電子基準点」のアンテナを順次GLONASS併用型に更新するそうだ。実は弊社はこのGLONASSのレシーバを扱っている。ロシアは最近我が国の北方4島にミサイルを配備しだしたりしているので、日本ではロシア企業のビジネスが成り立つか悩んでいたのだが、日本政府がこの様な決定をしたので胸を撫で下ろしている。尤も、ロシアは「北方四島の軍事力をできる限り強化すると同時に、隣国とのパートナーシップを発展させる」と言っており、日本企業のロシア進出も進んでいるので、この戦備強化はアメとムチを使い分けるという外交交渉の常套と看做すのが正しいだろう。問題はナイーブな民主党政権がそれにきちんと対処できるかどうかだ。こちらの方がよっぽど心配だ。

 

弊社が扱っているGLONASSのレシーバはGPSと併用になっていて、ソフトウエアで提供する。これがどうして良いかというと、チップで提供するのと違って、パソコンやスマートフォンにインストールすれば即インストール完了になるのが良い。端末のハード設計にすると市場に出すまでに1年はかかるから話しが早い。 それに、APIを使って位置ベースアプリとインタフェースできるのでより高度なアプリが容易に開発できる。GPS,GLONASS併用のアンテナが必要になるが、これはUSBドングル型などを用意しているので、USB端子を備えているパソコンなどだと、差し込めば完了、ということになる。

 

詳細はhttp://www.kenconsul.com/SPIRIT%20GPS+GLONASS%20Navigation%20Software%20Receiver.htm を見て頂くとして、記事を読んで「いやー日本政府って意外と開けているんだな」と感じた次第である。